能プロジェクト〜小学生のための能楽入門プログラムの開発と研究                                                      
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活動の検証

能プロが生み出した価値とは


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春学期

秋学期


メンバー紹介

杉田 紫野

中谷 裕美

二階堂 高志

稲葉 巧

吉田 蘭

瀬戸 慎之助

大元 寧子

高崎 扶美子



山田 和人(科目担当者)

弘田 一恵(元能プロTA)


協力者


リンク

チームの運営

 

 能プロのチーム運営の一番の特徴といえるのが、そのメンバーの多様さである。
同志社大学では前年度も、能プロと同様の内容が「文学部特殊演習(プロジェクト科目)」として行われていたが、文学部の科目ということで、メンバーの年齢は多様でも、半分は能楽についての知識をある程度持っているものが集まっていた。それに対し、今年度のメンバーは、学部・学年はバラバラで、さらに能楽についての明確な知識を持つ者は一人としていなかった。しかし、それが決してマイナスに働いたわけではなく、知識がないからこそ積極的に勉強会を開き、また、情報共有を通して学んだ知識を互いに教え合うことで、能楽に関する知識は当初と比べ格段に深まっていった。


また、スタートが同じであったからこそ、年の差等から生じる不必要な遠慮がなかったとも言える。そのおかげで、メンバー同士自由に意見をぶつけ合うことができ、結果、密度の濃い会議を通して企画を作成することができた。


 しかし、学生であることはマイナス面でも表れた。


 能プロの活動は、あくまで大学の一授業であるため、他の講義や私生活等が忙しい時は、どうしても活動が疎かになりがちであった。時間を有意義に使うことの難しさを、どのメンバーも指摘している。そして、この問題は最も切実な問題として、最後まで能プロの活動に大きく影響を与え続けた。その結果、一部のメンバーにタスクが偏ったり、タスクが期限より遅れたりしてしまった事は、反省すべき点である。


 しかし、私たちは経験不足の学生であるがゆえに、向上心を持ってこのプロジェクトに取り組み続けた。別記「情報共有のシステムについての報告」や、議事録・タスク表等を見ても分かることだが、前期から後期へのチーム運営の発展には目覚ましいものがあった。


 前期の中頃までは、各役職の仕事把握やタスク管理が行き届いていなかったために混乱も生じたが、長期的な役職(リーダー、渉外等)と、短期的な役職(WSの各ブース担当)に分け、タスクを明確にし始めた頃から、プロジェクトの進行具合は格段に改善した。

 
 また、前期の総括を行い、能についての勉強以外の情報についての共有の甘さが指摘されてからは、Web上の掲示板による活動報告書やその他資料等の共有を積極的に行い、議事録についても必ず全員が目を通し、確認することで出席・欠席にかかわらず会議の内容を振り返り、把握できるよう工夫した。(詳しくは「情報共有システムについての文書」参照)


 そして、リーダーがそれらの情報を一手に管理し、常に能プロの活動全体を見通せるようにしていたことと、全員がタスク表を確認することによって今どのようなタスクがあり、それを誰が担当し、どのような進行状況にあるのかを明確にしたことで、情報やタスクの取りこぼしを防ぎ、統率のとれたチーム運営を行うことが出来た。

 私たちは学生でありながら、それまでの経験も、技術もはるかに上回るタスクをプロジェクト遂行のためにこなさなければならなかった。限られた予算と時間の中で、これだけのことを成し得たのは、学生であるがゆえに向上心を忘れなかった事、常に互いを切磋琢磨し合えた事に依拠していると考えられる。

 

 











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